INDEX
  • ホームレスの状況
  • ホームレスを生み出す要因
  • 支援の状況と問題点
  • 更生・自立へのフロー
  • ネットワークの役割
  • あそびば(食堂の運営)
  • あそびば メニュー
  • たまりば(おでんと焼鳥)

ホームレス支援の状況と問題点



ホームレス支援の変化


10数年前から始まった個人や限られた団体の支援活動は、ホームレスの質と量の変化にも対応しきれていないといわざるをえません。旧態依然とした活動になってホームレス支援が一時的な支援になっていてホームレスの固定化の方向の手助けをしているように見られる状況も生まれております。

また間隙をぬって「囲い屋」や「貧困ビジネス」といわれる商売も横行し、真面目に支援活動をしていてもホームレス支援に対して、偏見をもたれてしまいます。
社会一般はホームレスを個人責任論により支援をためらい、本人が悪いと切り捨てる。その一方で行政は社会責任論から年末年始の救護や出口のない生活保護受給で形だけの一時的な支援をしています。

私たちは支援の形態の分析と問題点を支援する側としてもっと掘下げてみたいと思います。



生活保護


ホームレス支援においてもっとも多いのは生活保護の受給にて生活の安定と健康チェック、障害チェックなどをしているのは、説・路上を進めていく上で、一つのコースになっています。

しかし、その後のケアが十分なされずに再路上になるケースが出ています。これは本人の責任だけでなく原因の解明をしない脱・路上させた側の責任もあります。

・通院確認:きちんと健康回復のための生活をしているか
・ライフラインの確認:ガス・水道・電気がきちっと支払されているか
・生活保護費の範囲での生活ができているか
  酒やパチンコ、競馬などが生活の中心になっていないか?
  可働年齢者の場合の就労支援ができているか?
  孤独感の対応など心のケアができているか?


 

炊き出し・年末緊急避難所

②一時的な支援としては、炊き出し、相談会、年末年始の緊急避難所の設置などホームレスに対して現在いろいろな団体が毎日どこかで食事供与、物品供与でホームレスの支援をしており、ホームレスの人たちも何曜日、何時頃どこで食べられるかと話していて、助かっている部分と他方でそのことがホームレスの固定化につながっており、脱・路上という本来の意向にそっていない状況にあります。一時の支援は通行人や近所の人たちの憐みの支援としては心は大切にしたいが、本当に困って何日間も食べられないホームレスに行き届いていません。逆に脱・路上はしなくても食べていける環境が作られてしまっていると考えます。

現状、ホームレスの救いを求めてくる人たちは、ホームレスになりごみ箱に手を入れた時に自尊心が失われるし、最初に食事を食べにくる時はすごく勇気がいると語っています。また、犯罪に走った人もこのままでは死ぬかもしれないという恐怖心と罪の意識との葛藤があったことを聞くと、単なる物品供与の支援のあり方を考えてみることは大切だと思います。

相談会も本当に相談したい人に行き届いていない。半数以上が生活保護者であり、年金生活者であるから、ホームレス支援の相談会として表に貼り紙をして通知しているがまったく無意味で最初から生活困窮者の相談会にして、生活保護をもらっていても何故、物品供与の場に来るのか、寂しさから同じ境遇の人たちとの会話を求めてくるのか、生活が成り立たないからなのか、対応する側もフォローアップの気持ちで相談にのるようにしていくことが必要なのかもしれません。
炊き出しなどで共通しているのは、いつもの面子だということで、脱・路上をすすめていくうえで
  ①どこでねているか
  ②行動は一人か複数か
  ③何日間食べてないか
  ④生保歴と何故、生活保護がだめになったか
  ⑤前所在地はどこからきたのか

などさまざまなことについて毎回調査することは必要だと思います。もっと支援を生かすということで支援者の役割分担の中でやれることと思います。
年末の緊急避難所の設置で前年度600万円使って救護された人たちのその後の足取りや動きをどう捉えているか。札幌はホテルを2ヵ月延長して解散しているが、全道各地ではどうか。人数の問題でなく全道的に脱・路上の支援策はあるのか?これらのことについて検討する必要があると考えます。


 

貧困ピジネスをどうみるか


社会ビジネスにしている方向を官主導だけでなく民間もきちっとする。現状大阪府でも指針を出していますが、ビジネスをどうみるかもしっかりすることで官主導だけでなく官民―体となってどの目線で誰の視点で誰のためにやっているのか?
 お金がかかる社会ですべてを否定する見方では現状のホームレス支援の前進はない。
 ボランティア精神だけでも運動には限界があります。一人のホームレスを救うには多くの力が必要です。この世は常に何事も金儲けだけに利用する輩はいます。ホームレスを利用した利権についてもしっかり見てないと、逆差別を利用するものも出現します。

今問題になっているような悪質な業者は社会的にみても必ず制裁されていきます。

いま貧困層を対象にしてサラ金業者はサラ金法の改正でさらに巧妙化しています。
こうした新手の金貸しの出現がこれはホームレス化を促進する前哨戦として我々は考えます。これに関する情報を共有したいし、宣伝に負けないよう脱・路上した方々の生活をみる必要があります。

具体例として大阪であったことを書きますが、下記のような例も今後私たちのつくるホームレス支援北海道ネットワークでもおこりえることです。
貧困ビジネスで規制の条例を出したところも一部ありますが、大阪のホームレス支援関連諸団体にも貧困ビジネスと思われるいくつかアプローチがありました。物のカンパをしたいし、協力関係をつくりたいので、パンフをおかせてほしい。あるいはある団体には、「これがNPO(自称)の会員リストであり協賛企業はこれです」ということでアプローチがあったそうですが、会員は生保受給者で他の中間施設経由の方もおられ、協賛も不動産・引越屋など生保者丸抱え業者ネットワークであると判断し実際にお会いした上でやんわり活動をお断りするという対応がありました。

しかし、他方で自称「不動産屋NPO」ということになるのでしょうが、大阪には家政サービスまでボランティア的にやっている不動産屋さんが著しく増えてきていることは事実で、そのほとんどが、個別に住んでられる単身者相手にされておられ<モノ>+<カネ>+<人>+<生活>と言う右の部分にサービス対価が社会ビジネスになるのか、貧困ビジネスになるのか。
この適正度のチェックに関するエイジェントの役割が問われてくるのでしょうか。


※2011年 ホームレス支援北海道ネットワーク 会合議案より

 


 

自立支援事業所 なんもさサポートは、路上生活者・生活困窮者の方々を保護・支援し、社会に復帰できるように手助けをしている民間の会社です。発足以来7年を迎えます。福祉・各関係役所・施設などと連携をし、取り組んでいます。福祉・役所では手の及ばない部分を担っています。

 

自立支援事業所 なんもさサポート

 

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